02:暗い道
Category: 小説
暗い道を進む中、私は憂鬱な気分で一杯になった。
朝から昼過ぎまでは勉強を懸命にして。
夕方からは部活で練習に励んでいる最中は家のことを考えずに済む。
家に帰るまでは、せめて明るい気分でいたいから。
でも……帰り道は暗い気分が波のように押し寄せ
足取りが重くなる。
「家……帰りたくないな」
私は足を止めて呟いた。
帰りたくないのは、母親の顔を見たくないから。
昨日はテストの点が少し低かっただけで
『何なのこの点数は! 部活ばかりやっているからこんな点とるのよ』
と叱られた。
点数が低かったのは私も悪かったけど、そこまできつい言い方しなくても良いじゃない。
その後喧嘩になって口を聞いていない。
友達は家族との喧嘩が絶えないらしいから、中には家族と一ヶ月近くも口を聞かない子もいる。
反抗期ってそんなものなのかな。
「あ……」
いつの間にか私は家の前に立っていた。考えている間に辿り着いたのだ。
入りたくはないが、空腹と喉の渇きがあるのも事実。
引き返すにも全身はくたくたで、もう歩くのも辛い。
帰りたくないとか思ったけど、実際家を見ると安心する。
「入ろう」
しょうがないので私は扉を開け、中に入った。
朝から昼過ぎまでは勉強を懸命にして。
夕方からは部活で練習に励んでいる最中は家のことを考えずに済む。
家に帰るまでは、せめて明るい気分でいたいから。
でも……帰り道は暗い気分が波のように押し寄せ
足取りが重くなる。
「家……帰りたくないな」
私は足を止めて呟いた。
帰りたくないのは、母親の顔を見たくないから。
昨日はテストの点が少し低かっただけで
『何なのこの点数は! 部活ばかりやっているからこんな点とるのよ』
と叱られた。
点数が低かったのは私も悪かったけど、そこまできつい言い方しなくても良いじゃない。
その後喧嘩になって口を聞いていない。
友達は家族との喧嘩が絶えないらしいから、中には家族と一ヶ月近くも口を聞かない子もいる。
反抗期ってそんなものなのかな。
「あ……」
いつの間にか私は家の前に立っていた。考えている間に辿り着いたのだ。
入りたくはないが、空腹と喉の渇きがあるのも事実。
引き返すにも全身はくたくたで、もう歩くのも辛い。
帰りたくないとか思ったけど、実際家を見ると安心する。
「入ろう」
しょうがないので私は扉を開け、中に入った。