2012_08
23
(Thu)12:20

風紀委員と規則の難しさ

Category: 小話
明美は生徒指導室で、反省文を受け取り、渡した男子生徒に一声かけた。
「もう髪を染めたりしたら駄目だからね」
生徒は明美を睨み付けたまま、生徒指導室を後にした。
「お疲れさま、星野さん」
明美の隣にいる輝宮まりあが声をかけた。
まりあは風紀委員の顧問を担当している。
明美は一通り読み終え、反省文をまりあに手渡した。
「西田くん、ちゃんと改善するでしょうか」
明美は不安げに語る。
さっきの男子生徒は校則で禁止されている金髪に染めて学校に来ていた。
注意を促しても改善しないため、先生が指導を行うと同時に、反省文を書かせたのだ。
「西田くんの家庭は大変なことになっているの、その反動で髪型をあんな風にしているのよ」
まりあは言った。
「改善するには時間がかかりそうね」
「……」
明美は黙った。
学校の規則を守らせるのも容易ではない、中には反感を抱いて規則を破る人間もいる。
「西田くんのことは先生に任せて星野さんは巡回してきて、堀内さんや、新垣さんに任せてばかりじゃ大変だろうから」
明美はふと時計を見ると四時を回っていた。
後輩と同級生が巡回しているとはいえ、任せっぱなしという訳にはいかないし、西田のことは、まりあに任せるしかない。
明美は名簿を持ち、扉の前に立った。
「じゃあ先生、行ってきます」
「気を付けてね」
明美はまりあに声をかけ、生徒指導室を後にした。


久々に明美の堅いお話です。




返信>
Mamuさん
暑いです。なので最近はバテ気味ですが、頑張ってます。
またMamuさんのブログにはお邪魔させて頂きます。
Mamuさんのような切ない恋の詩を書きたいです。
こちらこそコメントを有り難うございます。

拍手を下さった方
有り難うございます。
とても嬉しいです。