2013_03
27
(Wed)20:36

あけみんの逆ハーレムゲーム

Category: 小話
小話を作りました。
まぜのべ内に公開したのを、一部変更してこちらでも公開します。 
本館にも近日掲載する予定です。


下からどうぞ




爽やかな朝
明美は校庭を進み、校舎の玄関へと進む。
登校途中の複数の男子が明美を見るなり声を出した。
「わー明美先輩~!」
「こっち向いて!」
「先輩、今日も白いヘアバンド決まってますよ!」
「星野さん、大好きです!」
後輩の男子達が明美に笑顔を見せ、明美は男子逹に笑いかけた。
「明美先輩がこっち見て笑ってくれた! 俺明日死んでもいい~!」
「お前ばっかりずるいぞ!」
男子の声を背に明美は校舎の中に入っていった。


明美は教室に入り、自分の机を見ると、数えきれない手紙が大量に出てきた。
「今日も凄いね」
「うん」
明美の隣にいるまどかは口走る。
どれも明美へのラブレターである。
自分への思いを綴って書いてくれたのだから、返事はしたい。
「モテる女は辛いよね、明美」
「ええ……」
「いいな~私も明美のようにモテたいよ」
恨めしげに見るまどかをしり目に明美がラブレターを持参した袋に詰める。
そんな中、明美の前に一人の少年が現れた。
「あけみん!」
赤毛に背の高い男の子、翔太だ。彼は明美の幼馴染みである。
「翔太くん……」
「今日の放課後、良かったらデートしねーか?」
翔太は頬をかいだ。
今日の放課後は予定が空いてるので問題ない。
「いいわよ」
明美は迷うことなく答える。
「やった!」
翔太は子供のようにはしゃいだ。
「ちょっと待って下さい!」
翔太の隣には一人の少年が唇を尖らせていた。
「明美先輩とは僕と過ごすことになっているんです!」
「小野くん……」
明美は哲に目を向ける。
明美は上下問わずに男子と交流しているため
たまにであるが、していた約束を忘れることがある。
「あけみんは俺とデートすんだよ、邪魔すんなよ!」
「嫌です! 明美先輩とは僕と過ごすんです!」
二人の男子が言い争いをするのを、明美としては見てられなかった。
「小野くんごめんね、約束忘れてて」
素直に自分の非を認め明美は謝罪した。
明美は翔太と哲の手を掴む。
「三人一緒に過ごそう、それだっら問題ないでしょ?」
明美は提案した。
その案を喜んだのは、翔太だった。
「あけみんの側にいられるならいいぜ!」
翔太は笑った。
「それは僕の台詞です!」
哲は頬を膨らませる。 さっきまでの喧嘩は嘘のように無くなり、三人は笑い合った。
「楽しみね、三人で過ごす放課後」
明美は言った。

「ふんふふ~ん」
優は鼻歌を交えながらパソコンを見ている。
明美を主人公にした逆ハーレムゲームのテストプレイしていた。
「何してるの? 優」
背後から明美の声がして、優は振り向いた。
「どうしたのさ、僕は今忙しいんだよ~」
「夕食の準備ができたから呼びに来たのよ、って」
明美がパソコンを覗き込み、自分を題材にしていることに気付くなり、優を睨み付けてきた。
「ちょっと何よこれ!」
「姉さんをモテモテ設定にしたゲームだよ」
優は余裕の表情を崩さない。
「面白いでしよ? 現実じゃあり得ないしね~」
「すぐに消して! こんなの知ってる人に見られたら恥ずかしいわ!」
明美は顔を赤くして叫ぶ。
「嫌だよ、勉強の合間をぬって作ったんだから~何だったら姉さんが主役で、学園に閉じ込められて疑心暗鬼になる話にする?」
「そういう問題じゃないの!」
「そんでもって事件が起きて、正しい犯人を指摘しないと犯人以外が痛いお仕置きを受けるなんて楽しそうだね、勿論姉さんのお仕置きも考えてあるんだよ、巨大化したヘアバンドがゴロゴロと回って姉さんを襲いかかるんだ」
「ちゃんと話を聞きなさい!」

優と明美の噛み合わない会話がしばらくの間続いた。
その後、明美の意見も虚しく、優が作ったゲームは公開されることとなった。

「やったよ、『良かった』に二つも来てるよ~!」
「もう……」
明美は額に手を当てた。



如何でしたでしょうか?
優がやたらとテンションが高いです。
ここまで読んで頂き有難うございます。

返信
かぜっぷさん>
私も桜は大好きです。
新しいことが始まると思うとわくわくします。
かぜっぷさんも新しい事が始められると良いですね。
いつもコメント有難うございます。


俊樹さん>

人によっては桜は色んな見え方をすると思います。
悲しい時は、色がかすんで見えたり
楽しい時は明るく見えたり……
人それぞれだと思います。
いつもコメント有難うございます。


拍手を下さった方
有難うございます。とても嬉しいです。