2017_11
07
(Tue)12:33

コンソーラ涙の訳

※この話を読む前に小説「空に舞う白い羽根」を読むことを勧めます。

「うっ……ううっ……」
コンソーラは赤い瞳から涙をこぼした。
「どうしたんだよ、またワゾンに酷いことを言われたのか?」
ベリルがコンソーラに声をかける。
ワゾンは面倒くさがりだが、酷い言葉を口走ることがある。
ベリルもワゾンに酷い事を言われることはあるが、聞き流すようにしている。
しかしコンソーラのように心が弱い者がワゾンの言葉を聞くと、精神に深い傷を追いかけない。
「違うんですぅ……」
コンソーラは涙を拭い、一冊の本を出す。
「この本を見たら感動してしまって……つい……」
表紙には見覚えがあった。コンソーラが好きな恋愛小説である。
「オマエ、こういうの本当に好きだな」
「だって、せっかく結ばれると思ったのに相手は主人公のことを魔法で忘れちゃった上に、一緒に暮らしていた場所までうしなうんですよ、悲しいじゃないですかぁ」
「そ……そうだな」
ベリルはコンソーラの話に合わせた。コンソーラは本を読んでは涙ぐむのだが、早く話を終わらせようとすると、コンソーラの怒りを買うことになる。
ベリルはコンソーラとの付き合いが長いので、彼女を怒らせることが得策でないことは十分理解していた。
「本に感動するのも良いけど、修業さぼるとイロウ様に叱られるぞ」
「そうでしたね……」
コンソーラは言った。
表情はぎこちないが、歩いていれば落ち着いてくるはずだ。
「行くぞ、コンソーラ」
「はい、ベリルさん」
二人は揃って歩き出したのだった。

コンソーラは感受性が強いので
恋愛小説を見て泣いたりすることがあります。

最近、創作キャラが夢に出てきます。
リンが何故か裏切り者になって、ベリルとナルジスがラフィアを守る展開や
ラフィアが女王様になるという、明らかに本編(空に舞う白い羽根)とはほど遠い内容です。
それでも夢から覚めると爽やかな気分だったりします。

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